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群発頭痛

群発という名がついているように、ある一定期間の群発期(だいたい1~2ヶ月くらい)に 毎日のように集中して頭痛が起きます。 半年から数年ごとにこの群発期が訪れます。 激烈な痛みで、目がキリでえぐられると表現されることがあります。 中年男性に多く発症します。

群発頭痛

症状

頭痛の中でも横綱クラスの最も激しい痛み、これが群発頭痛の特徴です。 くも膜下出血も強い痛みですが、くも膜下出血と異なる点は、痛くて我慢できずにじっとしておれず、転げまわるという点です。 頭痛以外に涙が出る、目が充血する、鼻水が出るなどの症状がみられることがあります。 だいたい数時間で痛みはおさまります。

治療

治療は高濃度酸素吸入法があります。 これは酸素を吸って拡張した血管を収縮させようとするものです。

また片頭痛でお話したトリプタン製剤の注射(イミグラン)が効果があります。 イミグラン点鼻薬は、群発頭痛には保険適応はありませんが、医療機関を訪れることが難しいときに使用されることがあります。 また頭痛発作が強くて病院に来院できない人のために、2008年にイミグランの自己注射が発売されました。 自分で注射をして群発頭痛を治そうというものです。 片頭痛、群発頭痛の方に適応がありますので、これらの頭痛に困っておられる方はご相談ください。

予防薬としてエルゴタミン製剤のカフェルゴット、クリアミンA、-S、カルシウム拮抗剤のワソラン、 副腎皮質ホルモン薬のプレドニン、抗てんかん薬のデパケン、バレリン、 抗そう薬のリーマスなどが使われます。

日常生活での注意

飲酒は絶対に避けるべきで、喫煙も避けたほうがよいです。