居宅介護支援事業所 梅の辻
介護について考えるとき、大切なことは「介護サービス」が必要になった状態を早く発見することです。 病気は「早期発見、早期治療」が大切といわれるように、介護が必要な状態を早く発見して、適切に対応することが求められるのです。
医療に医師や看護師がいるように、介護にも専門家がいます。 その相談を中心になって引き受けているのが「ケアマネージャー」(介護支援専門員)です。 私どもの施設には3人のケアマネージャーがいます。 どうぞ遠慮なく私どもにご相談ください。
介護保険認定申請からサービスまでの流れ
- 利用される本人の住んでいる市町村の窓口(高知市であれば「高知市介護保険課」)に、 要介護認定の申請を行うことから始まります
- 市町村に申請すると市町村より調査員が訪問し、心身の状況など80以上の項目について聞き取り調査を行ないます
- その結果からコンピュータによる一次判定を行います
- 利用者に対する主治医の意見書が書かれます
- 介護認定審査会が行われ、一次判定の結果と主治医の意見書、特記事項などによって総合的に介護認定が行われます
- 認定結果の通知が行われます
- 要介護認定を受けたら、どのようなサービスを利用するか「介護サービス計画(ケアプラン)」を作ります
私ども居宅介護支援事業所 梅の辻では、このケアプラン作成のお手伝いをしています - サービスの利用が始まります
要介護認定の申請から認定結果の通知まで、約1ヶ月くらいかかります。
要介護度は非該当を含め8段階に分かれます。 それぞれの目安となる状態は以下の通りです。
介護保険の要介護認定の基準
要介護度 | 目安となる状態 |
---|---|
非該当 |
社会的支援を要するに至っていない(自立している)状態。 介護サービスを受けることができません。 |
要支援1 |
日常生活は自立しているが、掃除など身の回りの世話に何らかの介助が必要。 例えば、杖や歩行器に頼りながらヨチヨチ歩いていて、家の周りしか歩けないような方 |
要支援2 |
立ち上がりや歩行が不安定で、入浴や掃除などに一部介助が必要 例えば、家の中は手すりなどにつかまれば何とか歩けるが、外に出るときは車椅子が必要な方 |
要介護1 | 上記に加え、認知症や進行性の疾患がある方など |
要介護2 |
立ち上がりや歩行が自力では困難で、排泄や入浴等で見守りや一部介助が必要 例えば、家の中を歩くときも介助が必要、トイレは紙パンツやポータブルトイレを使われる方 |
要介護3 |
立ち上がりや歩行などが自力ではできず、排泄、入浴、衣服の着脱などで全面的な介助が必要 例えば、家の中でも車椅子生活、生活すべてに介助が必要、座っていることはできる方 |
要介護4 |
排泄、入浴、衣服の着脱、食事の摂取などの日常生活にほぼ全面的な介助が必要 例えば、寝たきりだがベッドの上で多少動くことができる方 |
要介護5 |
寝返りや起き上がりにも介助が必要で日常生活に全面的な介助が必要 例えば、寝返りも打てない寝たきりの方 |
介護保険で受けられるサービス
自宅に訪問してもらって利用できるサービス
訪問介護 | ホームヘルパーによる入浴や排泄、食事介助などの身体介護、調理、洗濯などの家事援助が受けられます |
訪問入浴 | 介護員と看護師が寝たまま入れる浴槽を持参して、自宅で入浴介助が受けられます |
訪問看護 | 看護師が自宅訪問して療養上のお世話をします |
通所して利用するサービス
通所介護・通所 リハビリテーション |
福祉施設や医療施設などで、食事や入浴などの生活上のお世話を受けながらリハビリや趣味活動などができます |
自宅の環境を整える
福祉用具貸与・ 特定福祉用具販売 |
介護用ベッドや車椅子などの福祉用具をレンタルすることができます |
住宅改修 | 手すりの取り付けや洋式便座への取替え、浴槽を低いものに変えるなど、介護をする上で必要な改修を行います |
施設入所
短期入所生活介護・ 短期入所療養介護 |
ショートステイと呼ばれ、福祉施設や医療施設に短期間入所して生活のお世話やリハビリが受けられます |
介護老人福祉施設 | 特別養護老人ホームです。常に介護が必要な方のための長期滞在が可能な施設です |
介護老人保健施設 | 「老健」と呼ばれ、中期滞在が可能な施設です |
認知症対応型 共同生活介護 |
グループホームと呼ばれ、認知症の高齢者が少人数で介護を受けながら共同生活をします |
以上のように様々なサービスがあります。
私どもは、障害のある方が在宅生活を維持するために、身体機能低下を防ぎ、 また介護度が重度化しないために、その方の生活にあったプランを組んで支援します。
ケアマネージャーがケアプランを作成しますが、利用者の方にどのような生活を送りたいかをお聞きします。 その基本となることは、利用者の方々が地域で安心して暮らしてゆけるために、 地域とのつながりを意識的に考えてゆくことを何よりも大切にしています。
居宅介護支援事業所 梅の辻 Tel 088-833-4633